■こちらのサイトはアフィリエイトサイトとなり広告を掲載しています。
データで見る、歯科医師の平均年収まとめ!勤務医・開業医・年齢・地域別の推移を統計資料から読み解きます。今後の勝ち組歯科医師は?
歯科医師キャリアを考えるとき、「歯科医師の平均年収は?」が気になりませんか?
今回は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとにして、地域別や年齢別から歯科医師の平均年収を紹介していくので、参考にしてみてくださいね。
【年別・2013年~2017年】勤務医の平均年収は約7,000,000円
※スマホの方は横スクロールできます
年度 | 年齢 | 所定内実労働時間 | 所定内給与額 | 年間賞与(その他、特別給与額) | 平均年収 |
2017年 | 37.9歳 | 163時間 | 599,800円 | 316,200円 | 7,197,600円 |
2016年 | 40.3歳 | 167時間 | 676,400円 | 334,000円 | 8,116,800円 |
2015年 | 38.2歳 | 172時間 | 500,000円 | 337,500円 | 6,000,000円 |
2014年 | 37.3歳 | 171時間 | 574,700円 | 320,400円 | 6,896,400円 |
2013年 | 33.8歳 | 160時間 | 496,200円 | 229,300円 | 5,954,400円 |
歯科医師の平均年収は「1,500万円」や「3,000万円」など、高収入な噂を聞くことが多いですね。
しかし、賃金構造基本統計調査によると、2017年度で「平均年齢・37.9歳」・「平均年収・7,197,600円」となっています。
2013年から2017年の5年間では、歯科医師の平均年収は「5,954,400円」がもっとも低く、「8,116,800円」が最高額です。
開業歯科医になると「平均年収・約1,200万円」と言われており、勤務医よりも平均年収が高いです。
歯科医師は開業医になるケースがほとんどなので、平均年収が高い噂を聞くことが多いのでしょう。
所定内給与額とは、税金などが差し引かれていない基本給。ここでは、年収を「所定内給与額」×「12ヶ月」で計算しているので、実際はボーナスや残業代などを含めるともう少し高くなります。
【平成28年度の歯科医師数】歯科医師は開業医が多い?
※画像はタップで拡大できます。
歯科医師の人数についても少し見ておきましょう。
- 総数:104,533人
- 病院の従事者:12,385人
- 診療所の従事者:89,166人
- 診療所の開設者や代表者:59,482人
平成28年度の歯科医師は「104,533人」、主な従事先の内訳は「病院・12,385人」・「診療所・89,166人」です。 ほとんどの歯科医師は診療所で働いています。
診療所の歯科医師数の内訳は「開設者や代表者・59,482人」・「勤務者・29,684人」です。
「歯科医師総数・104,533人」に対して「診療所の開設者や代表者・59,482人」、歯科医師の6割は開業歯科医として活躍しています。
歯科医師数を男女構成比でみると、「男性・80,189人」・「女性24,344人」。
【都道府県別】歯科医師は地域別の格差が大きい?
※スマホの方は横スクロールできます
都道府県 | 年齢 | 所定内実労働時間 | 所定内給与額 | 年間賞与(その他、特別給与額) | 平均年収 |
全国 | 37.9歳 | 163時間 | 599,800円 | 316,200円 | 7,197,600円 |
北海道 | 50.5歳 | 161時間 | 844,700円 | 0円 | 10,136,400円 |
青森県 | - | - | - | - | - |
岩手県 | - | - | - | - | - |
宮城県 | - | - | - | - | - |
秋田県 | - | - | - | - | - |
山形県 | - | - | - | - | - |
福島県 | 37.2歳 | 176時間 | 682,400円 | 57,400円 | 8,188,800円 |
茨城県 | 42.5歳 | 172時間 | 645,000円 | 0円 | 7,740,000円 |
栃木県 | - | - | - | - | - |
群馬県 | 35.5歳 | 158時間 | 365,800円 | 0円 | 4,389,600円 |
埼玉県 | 37.7歳 | 167時間 | 723,500円 | 30,400円 | 8,682,000円 |
千葉県 | 34.7歳 | 174時間 | 577,400円 | 470,400円 | 6,928,800円 |
東京都 | 36.7歳 | 176時間 | 753,400円 | 160,000円 | 9,040,800円 |
神奈川県 | 49.8歳 | 142時間 | 641,500円 | 248,400円 | 7,698,000円 |
新潟県 | 34.1歳 | 162時間 | 495,200円 | 0円 | 5,942,400円 |
富山県 | - | - | - | - | - |
石川県 | 38.5歳 | 176時間 | 586,000円 | 155,000円 | 7,032,000円 |
福井県 | 33.5歳 | 155時間 | 255,100円 | 0円 | 3,061,200円 |
山形県 | - | - | - | - | - |
長野県 | 55.5歳 | 133時間 | 684,000円 | 0円 | 8,208,000円 |
岐阜県 | - | - | - | - | - |
静岡県 | 38.5歳 | 171時間 | 784,600円 | 1,997,000円 | 9,415,200円 |
愛知県 | 49.3歳 | 169時間 | 624,500円 | 306,300円 | 7,494,000円 |
三重県 | 44.5歳 | 204時間 | 600,000円 | 3,600,000円 | 7,200,000円 |
滋賀県 | - | - | - | - | - |
京都府 | 33.0歳 | 148時間 | 527,100円 | 402,700円 | 6,325,200円 |
大阪府 | 41.1歳 | 184時間 | 739,900円 | 400,000円 | 8,878,800円 |
兵庫県 | 32.5歳 | 150時間 | 497,100円 | 175,800円 | 5,965,200円 |
奈良県 | 31.4歳 | 160時間 | 541,800円 | 262,300円 | 6,501,600円 |
和歌山県 | 40.5歳 | 139時間 | 325,000円 | 0円 | 3,900,000円 |
鳥取県 | - | - | - | - | - |
島根県 | - | - | - | - | - |
岡山県 | 31.0歳 | 184時間 | 393,500円 | 0円 | 4,722,000円 |
広島県 | - | - | - | - | - |
山口県 | - | - | - | - | - |
徳島県 | 45.4歳 | 173時間 | 583,100円 | 90,800円 | 6,997,200円 |
香川県 | 32.5歳 | 168時間 | 634,800円 | 367,500円 | 7,617,600円 |
愛媛県 | 42.5歳 | 176時間 | 632,000円 | 1,831,200円 | 7,584,000円 |
高知県 | - | - | - | - | - |
福岡県 | 32.7歳 | 144時間 | 402,000円 | 346,100円 | 4,824,000円 |
佐賀県 | 32.5歳 | 184時間 | 425,000円 | 0円 | 5,100,000円 |
長崎県 | 33.0歳 | 160時間 | 433,400円 | 1,020,800円 | 5,200,800円 |
熊本県 | 48.0歳 | 159時間 | 561,900円 | 83,600円 | 6,742,800円 |
大分県 | 33.5歳 | 168時間 | 893,800円 | 160,000円 | 10,725,600円 |
宮崎県 | - | - | - | - | - |
鹿児島県 | - | - | - | - | - |
沖縄県 | 38.3歳 | 171時間 | 470,800円 | 2,380,000円 | 5,649,600円 |
こちらも賃金構造基本統計調査をもとに歯科医師の平均年収を計算していますが、地域によってはデータがありません。
厚生労働省に問い合わせたところ、「データの抽出を段階別でおこなっており、一定数のデータを取得できなかった地域はハイフン表示にしています」との回答。
全国のすべての医師を対象に平均年収を調査するのが理想ですが、行政機関でも予算的に難しいようです。
公表されている地域で歯科医師の平均年収を比較すると、かなり格差があります。
「福井県・3,061,200円」がもっとも低く、「大分県・10,725,600円」と「北海道・10,136,400円」が1,000万円を超えて最高額です。
本当にこれだけの差があるのかどうか疑問に感じるところですが、歯科医師は年齢による年収の差が大きいので、その影響があるのかもしれません。クレジットカード キャンペーンを詳しく解説!
地域別の歯科医師数
賃金構造基本統計にデータがなくても「歯科医師がいない地域があるのでは!」と思う方はおられないでしょうが、一応みておきましょう。
平成28年度の人口10万人対歯科医師数では、東京都がもっとも多いです。
ちなみに東京都の歯科医師の平均年収は「9,040,800円」、人口10万人対歯科医師数がもっとも少ない福井県は「3,061,200円」。
平均年収がもっとも高い北海道や大分県は、人口10万人対歯科医師数の影響が見られません。
【性別・年齢別】歯科医師は年齢に応じて収入が高くなる!
続いて、年齢別の歯科医師の平均年収を男女別で見ていきましょう。
歯科医師の平均年収は、20代後半から年齢に比例して高額になる傾向があります。
男性の平均年収
※スマホの方は横スクロールできます
年齢 | 所定内給与額 | 年間賞与(その他、特別給与額) | 平均年収 |
男性の年齢計 | 641,500円 | 321,500円 | 7,698,000円 |
20歳~24歳 | 143,000円 | 0円 | 1,716,000円 |
25歳~29歳 | 394,400円 | 164,600円 | 4,732,800円 |
30歳~34歳 | 625,300円 | 346,400円 | 7,503,600円 |
35歳~39歳 | 717,100円 | 220,700円 | 8,605,200円 |
40歳~44歳 | 648,900円 | 236,400円 | 7,786,800円 |
45歳~49歳 | 860,400円 | 51,000円 | 10,324,800円 |
50歳~54歳 | 789,300円 | 624,300円 | 9,471,600円 |
55歳~59歳 | 704,800円 | 1,529,800円 | 8,457,600円 |
60歳~64歳 | 599,300円 | 282,800円 | 7,191,600円 |
65歳~69歳 | 950,000円 | 500,000円 | 11,400,000円 |
70歳~ | - | - | - |
歯科医師の平均年収は、25歳から急激に収入が高くなるのが特徴です。
25歳から平均年収が急伸びしている理由は、「大学6年間」+「1年の研修」から歯科医師デビューするのがこの年齢になるからでしょう。
20代前半は「171,600円」だった平均年収が、20代後半に「4,732,800円」まで高くなります。
さらに30代になると「7,503,600円」、30代後半には「8,605,200円」と高額な収入です。
年齢に応じて収入が高くなり、30歳以降は7,000,000円をキープしながら平均年収が推移しています。
女性の平均年収
※スマホの方は横スクロールできます
年齢 | 所定内給与額 | 年間賞与(その他、特別給与額) | 平均年収 |
女性の年齢計 | 486,800円 | 301,700円 | 5,841,600円 |
20歳~24歳 | 135,900円 | 0円 | 1,630,800円 |
25歳~29歳 | 320,400円 | 86,500円 | 3,844,800円 |
30歳~34歳 | 563,700円 | 773,700円 | 6,764,400円 |
35歳~39歳 | 521,200円 | 153,400円 | 6,254,400円 |
40歳~44歳 | 787,100円 | 1,079,200円 | 9,445,200円 |
45歳~49歳 | 778,600円 | 423,300円 | 9,343,200円 |
50歳~54歳 | 383,700円 | 0円 | 4,604,400円 |
55歳~59歳 | 660,200円 | 62,800円 | 7,922,400円 |
60歳~64歳 | - | - | - |
65歳~69歳 | - | - | - |
70歳~ | - | - | - |
女性も男性と同じで、25歳から平均年収が高くなります。
30代に「6,000,000円」に到達して、40代には「9,000,000円」です。
歯科医師の平均年収を男女別の合計で比較すると、「男性・7,698,000円」・「女性・5,841,600円」と大きな差がありますが、年齢別で細かく見るとそれほど大きな格差は感じません。
開業医の平均年収は?
勤務歯科医に比べて開業歯科医は、年収の伸びしろが大きいです。
開業医の平均年収を正確に知ることができるデータはありませんが、年収幅は「約200万円」~「約3,000万円」、平均年収は「約1,200万円」という話をよく聞きます。
開業医の年収は経営状況に左右される
歯科医師は勤務医よりも開業医のほうが、年収に期待できることは間違いありません。
しかし、開業歯科医の年収は診療所の経営状況に左右されるため、開業すれば必ず1,000万円以上を稼げるわけでもないんですね。
たとえば、歯医者さんがたくさんある地域では、競争率が激しいことから収入に悩むわけです。
開業資金の元を回収しなければならない
仮に1,000万円以上の年収を安定して得られるようになったとしても、開業歯科医の不安は残ります。
- 家賃:月々30万円でも年間360万円
- 内装工事費用:500万円~1,000万円
- 診療設備:2,000万円
- 経営資金:1,000万円
- 広告費:100万円
テナントを借りて診療所を作る場合、家賃を月々30万円で計算しても年間で360万円です。
内装工事費用はピンキリですが、大体500万円から1,000万円、もっとかかることもあります。
診療設備は「レントゲン機器・700万円」や「診察台ユニット・700万円」など、合計すると2,000万円ほど必要です。
他にも、広告費や経営資金などを合算していくと、診療所の開設資金は大よそ5,000万円ほどかかるんですね。
開業医は経営力が問われる
歯科医師の6割は開業医になるわけですが、実際に開業すると経営に苦労することも少なくありません。
開業歯科医は歯科医師としての実力だけではなく、経営力が問われるところが難しいポイントです。
勤務医は勤め先で仕事をきっちりこなしておけば、年齢に比例して年収が高くなる傾向があります。
経営が苦手な歯科医師さんは、勤務医のほうが安定して収入を伸ばしやすいでしょう。
まとめ
今回は、歯科医師の平均年収を紹介しましたが、今後の歯科医師キャリアを考える上で平均年収は1つの参考になると思います。
勤務医を検討している方は、転職の際に各年代の平均年収を参考に求人情報を徹底比較していくのがオススメです。
開業医を検討している方は、「高額な開業資金」+「経営力」を念頭に成功を模索してみてください。